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「がんばっぺ フラガール!」を観る [世の事象にもの申す]

ドキュメンタリー映画「がんばっぺ フラガール!~フクシマに生きる。彼女たちのいま~」を観る。被災したスパリゾートハワイアンズが仮営業にこぎつけるまでの密着レポートである。映画「フラガール」で主演を演じた蒼井優がナレーションを務めている。スパリゾートの営業再開は10月1日。本映画の公開は10月29日。クランクアップから公開までの期間が非常に短い。おそらく福島の今を伝えるというリアルタイム性を重視したんだと思う。

映画は活動場所を失ったフラガールたちが全国キャラバンを展開し、被災民を慰問し、再びホームグラウンドのステージで踊るまでを追っているが、フラガールたちもまた被災者であり、福島のリアルな姿が浮き彫りになっている。フラガールをまとめるサブリーダー大森梨江さんの実家は双葉町。ふくいちが自宅の窓から見える距離だ。国によって2巡のみ許可された、警戒区域住民の一時帰宅に密着するシーンがある。ダチョウや牛などの動物が防護服を着た人々を脇目に当たり前のように路上を歩いている。最初の一時帰宅で許可された持ち出し品の分量はビニール袋一つ分だけ。それでも大森さんは気丈に明るく振る舞っている。(ように見えるが心中いかほどのものだろうか。)

映画「フラガール」では描かれていなかったファイアーナイフダンサー(サモアの火踊り)の男性陣も登場する。これが凄くかっこいい。キャラバンでは消防法などの絡みで雑用係しかしていなかったが、その合間を練って地道にトレーニング。これが実にセクシーなのだ。体を褐色に保つ為、いちいち上半身ハダカになってるのがおかしい(&ある意味心配)。私は滅多なことじゃオトコを褒めないのだが、このかっこよさはもっと世の女性たちにキャーキャー言われてもいいレベルではなかろうか、と思ったほどである。出番は少ないが、ステージにかける情熱が伝わって来て実に良い。そして映画の最後に胸を打つシーンがある。(劇場で観てね。)

紆余曲折を経てフラガールたちが再び舞台に立つ。映画「フラガール」と同じ曲目と踊りだ。この日に向かって全力で頑張ってきたスタッフさんたちひとりひとりの姿が印象的だ。思いは皆ひとつ。社長の斉藤さんが人格者なのだろう。やっとオープンにこぎつけ大勢の客を受け入れる時のまなざしがひたすら優しい。「こういう上司の下で働ける人たちは幸せだろうな。」と、思った。その一方、スパリゾートの復活が決して福島復活の一里塚となりえないような残酷な現実に複雑な心境にもなった。ふくいちの災害はいまだリアルで進行中だ。前途多難というレベルを超えている。それでも笑顔で前に進もうとする福島の人々を心から尊敬する。福島の未来に幸あらんことを。
コメント(2) 
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カクレファンです

(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
12月になりましたが、お元気でしょうか?
雪も降って、津軽地方の温泉巡りも億劫になりますので、せめてまんぞー温泉にでもと思ったら…
タダ見はいけませんね、見料にお礼を述べなきゃ。
フラガールフラガールと1か月も看板掲げていましたので、明日こそ、フラガールを借りてきて見ようと思っていますよ♪
(^ー^)ノ~~☆

by カクレファンです (2011-12-01 23:32) 

manzo

メロンさんおひさです。湯巡りさぼってますわw 今年は震災ショックでとてもじゃないけど遠出する気にはなれなかったんで津軽半島と秋田北部だけをウロウロしてた格好です。映画フラガールいいですよ〜。感動します。私が徳永えりさんファンになったきっかけになった作品です。ツタヤに置いてあると思いますのでどうぞ観てみて下さい。(いわき市が被災地になったのには心が痛みますが。。。)ブログの更新はおいおいやろうと思ってますので新規湯は今しばらくお待ち下さいm(--)m
by manzo (2011-12-02 00:47) 

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