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青森県立郷土館 神の手・ニッポン展 [地元ネタ]

本日より青森県立郷土館にて開催された「神の手・ニッポン展」。日本のものづくり精神を受け継ぎながら、現代的な感覚や感性で創作活動を行ってきた五人のアーティストたちの作品展です。この企画は、古来日本人が手先が器用で繊細な感覚を持ちあわせていたことを再確認しつつ、各界でご活躍のモダンでワンアンドオンリーな匠の技を一堂に集合させようという贅沢なものです。ミニチュアハウス、ペーパーアート、立体切り絵、ビーズアート、ジオラマなど約60点が展示されていました。
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会場は撮影禁止ですのでチラシを転載します。もう少しじっくりと作品を見てから行くかを決めたい方は、こちらのサイトをご参照下さい。→神の手●ニッポン

五人のアーティストのみなさん。どの作品も素晴らしかったのですが「立体切り絵のプリンセス」SouMaさんの作品がとても可愛らしく印象深かったです。ものすごく細かいハサミテクニックに超ビックリ!この方、誰にも師事することなく独力で自分の世界を切り拓いたんですって!

ガノタ(ガンダムオタク)の方には「情景王」山田卓司さんのジオラマ群がオススメ。バレになりますが、ランバラルさんにも会えます。「ビーズの織姫」金谷美帆さんの作品にまだドット単位が大きかった頃のコンピュータゲームを思い出したり、「紙の魔術師」太田隆司さんの昭和ノスタルジーな世界にほろりときたり...。

パンフでは五人のアーティストとなっていますが、「紙の建築家」HIROKOさんの作品も展示してあり、実は全員で六人です。ぱっと見他のペーパーアートと比べて何がすごいのか分からなかったのですが、理解してビックリ、ポップアップみたいに折りたたんでるのを開けば立体になるという仕組みになってるんです。

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さて、つらつらと感想を述べましたが、個人的にメインだった方をまだ語っておりませんでした。「遠近法の匠」島木英文さんです。島木さんは元々建築家の方でして、各所からのオーダーに合わせてミニチュアの家(ドールハウス)を制作するアーティストです。作品は実在する家屋がモチーフになっています。

チラシ左上の画像、太宰の生家斜陽館なんですがすごいリアルでしょ?遠近法を使って奥に行くに従って部品サイズを少しづつ変えたり、自然光っぽく採光するためにLED電球の位置や当て方を工夫したりえらく凝ってます。会場にいらしていた島木さんのギャラリートークも聞けたのですが、材料を100円ショップから調達したり、ミニチュア醤油瓶の材料に歯間ブラシの柄の部分を使ったりと、なかなか興味深い制作秘話をご披露されてました。島木さん、「自分は謙遜してるわけじゃなく手先の不器用な人間なんです」「だから苦手なことは人任せの場合もあります」などとおっしゃってましたけど、このディテイルへのこだわり、そんなの全然感じさせませんよね。
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ブログさぼってる間に他にもいくつか展覧会鑑賞はしてたんですが、その中でも今年トップクラスで面白い企画展でした。8月27日までの開催です。

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