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アナログラジオはこれからも放っといてね [世の事象にもの申す]

昨日でテレビの地上アナログ放送が終了した。それに伴ってTV放送の音声を受信出来るラジオでも聴くことが出来なくなった。ラジオに関しては2003年から地上デジタル音声放送の試験が行われていたが、今年の3月末日をもって終了。本放送の計画が頓挫した格好で事実上のデジタル化からの撤退である。私はラジオについては全デジタル化には反対だ。百歩譲ってもアナログと併用して欲しいという考え。以下、旧メディアを温存すべきと考える私見を述べる。

「今時ラジオ?このネット時代に?Radico聴ければいいじゃん!」という意見もあると思うが、私は前世代のテクノロジーは選択肢として残すべきという考えだ。Radicoは確かに便利だが、現状では利用出来る地域が限られているのが難点である。今回の震災では発生から2日ほどテレビ、携帯、ネットが役に立たなくなった。情報源はラジオのみだった。ツイッターで地域情報を安定的に入手出来るようになったのは2日目夕方ぐらいから。ネットの有用性は十分理解しているがいざというとき使えない状況も十分あり得るということである。

「ラジオだって電気使うし局が被災したら同じじゃん。」という考えもあろうが、アナログラジオはデジタルツールと比較して電力をそれほど消費しないし、ネットのような回線の混雑によるダウンもないし、こと中波に関しては夜間は遠距離受信が可能である。遠距離受信についてはアナログ放送特有のメリットであると言える。中波帯のラジオ放送がデジタル化に伴い廃止されていればそうはいかない話しになる。

情報入手は特定のテクノロジーに依存せず新旧メディアを相補的に活用するべきである。放送や出版という形でマスコミが発する情報は偏向しているという批判は理解しているが、ネットだってデマやノイズが多い。ネット情報は無料であると錯覚しがちだが回線を使うのは有料であることは自覚しておく必要があるし、回線にアクセスする手段を失った段階で旧メディアに頼らざるを得ない。真実に近づくには情報の照らし合わせが不可欠であり、各種メディアを各々の長短を理解した上で使い分けるべきである。受け身で人の言葉に流される限りマスコミだろうがネットだろうが真実などどこにもない。ほんとうのことは各人で見て考えた心の中だけに存在する。

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